3Dプリンタ(RepRapPro Huxley)の組立-フレームの組立

投稿 2013/08/03 (土) 午後 06:06 | デジタル工作機 | hotall

まずは、プリンタの基本構造であるフレームを作成します。
このプリンタのフレームは長いネジの金属棒で構成されています。これを樹脂パーツで固定、接合していきます。
ホームセンターに売っているような部材なので、多少頼りない気がしますが、この敷居の低さがRepRapの特徴でもあるのですね。

この文書は個人的なものであり、公式組立マニュアルから私の理解した事柄を補足的に記述したものです。この記述を参考に製作された場合の一切の責任を負いかねます。組立に当たっては、基本的にRepRapサイトの公式組立マニュアルを参考にしてください。



樹脂パーツはRepRap自身で作成されているので、バリは結構あります。

組み立てる前に、やすりでバリを取ります。樹脂は柔らかいので、削りすぎに注意します。

まず、側面の三角形を2つ作ります。
指定された長さで緩く組み立てます。後で正確に長さを合わせます。

二つの三角形を合わせ、残っているねじで固定します。
両方の樹脂パーツがぴったり合うようにしっかり固定するのが秘訣です。
ここでの作業の精度が後の作業に影響します。

三角形の各辺の長さを指定された通りに調整します。
ナットはしっかりと締めます。
二つの三角形の合わせ目がフレームを組み立てた際も同じように向かい合わせになりますので、後でわかるように印をつけておきます。
二つの三角形を固定していたねじを外します。

二つの三角形を繋ぐ棒を組み立てます。写真は底の棒です。

二つの三角形を繋ぎます。この段階では緩く組み立てます。

二つの三角形間の距離が等しくなるように位置合わせをして、一番下のねじから締めていきます。
まず、位置がが固定できる程度に手で軽く締めて、樹脂を挟んでいる両方のナットを同時に両手で締めていきます。
次にスパナを使って、すべてのナットを同じトルクで少しずつ増し締めし、都度、距離を確認します。

増し締めする際、左右の三角形の底辺の棒を板で軽く押さえながら行うと、足の浮き少なくなります。

締め終わってみると、どうしてもどれかの足が浮いてしまいます。
その場合、浮いていない方の足の下に対角に板を引き、浮いている足と対角の足の底辺の樹脂を軽く下に押えます。そして再度足の浮きを確かめてみます。この作業を少しずつ繰り返します。

次に垂直方向の調整を行いますが、重力を利用するので、作業机をできるだけ水平に調整します。
これは必須ではありませんが、次のフレームの水平合わせが楽になります。

フレームを水平にするために、足の下に引く紙を用意します。
私は粒ガムの包み紙を使いました。

まず、左右方向を水平にします。

次に左側の前後方向を水平にします。

左の垂直スライドバーの取り付け穴から小さなおもりを付けた糸を垂らし、下の取り付け樹脂の穴を通します。
糸がたわむ場合は、水で濡らします。

双方の穴が垂直になるように下のU字樹脂の位置を調節します。

この一連の作業を右の垂直スライドバーについても行います。

垂直スライドバーを組み付けて完成です。



■ 3Dプリンタ(RepRapPro Huxley)の組立 - 目次 -
  1. はじめ
  2. ▶フレームの組立
  3. Y軸機構組立
  4. X軸機構組立
  5. Z軸機構組立
  6. ヒーテッド・ベッド組立
  7. エクストルーダ駆動装置組立
  8. ホットエンド組立
  9. 配線
  10. ソフトウェア
  11. 本体調整
  12. スライサー調整(実験)
  13. スライサー調整(まとめ)
  14. ABSフィラメント

« PrevNext »

コメント

コメントはありません。

コメントする