年々夏の暑さが厳しくなっています。
特に今年は、天気予報では危険と表記が続き、クーラーの無い生活は考えられません。
ベランダで育てている植物たちも弱っています。
毎年、沢山の実をつけるゴーヤも今年は実が少なく、元気がありません。
この暑さの影響を受けるのは、生き物だけではありませんでした。
録りためたテレビ番組を見ようと、テレビチューナーの電源を入れると、ランプが点滅し、映像信号が出ません。故障です。
このテレビチューナー、購入を決める際、WEB上のコメントで熱に弱いと書込みがあり、少々心配していました。
今回の状況は報告されている現象と同じことから、心配が現実となってしまったようです。
電源を抜き差ししたり、リセットしたり、色々試しましたが改善せず、WEB上にも有益な情報は見つかりません。
いよいよ、新しく買い直すと決めるも、これに代わる製品はありません。
世の中、ネット配信が主流となりつつあり、チューナレステレビも出ていることから、チューナー単体の需要は無くなったのかもしれません。
仕方なく、中古で同じ製品を買うことにしました。
ネットで購入。製品は無事届いたのですが、何らかの放熱対策をしないと、同じ運命を辿ることになります。
そこで、製品内部にファンを取り付けることにしました。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。
壊れた方の製品を分解し、ファンが入るスペースを確認しました。
8cm角の10mm厚のファンなら入りそうです。
今回はアイネックスのケースファン(CFY-80US)を購入しました。
これを機器の電源に繋げば、回るのですが、稼働していない時は止めたいので、制御する回路を作ります。
テスターで調べてみると、機器のUSBコネクタの電源はスリープ状態になると落ちるようなので、これを利用してファンをON/OFFします。
ON/OFF制御には、手元にNch Dual MOS-FET(NDS9936)があったので、これを利用します。
この素子はVgs4.5VでRdsが0.066Ωなので、USBの5Vで直接ドライブできます。
ただ、2回路のうち1回路しか使用しないのは勿体ないような気がしますが。
これが今回の回路です。
5Vで直接ドライブできるので、単純なスイッチ回路となりました。
中央を強力両面テープで、側面を粘着テープで固定します。
次にスリープ状態(LEDがOFF)でファンが止まることを確認します。
後は、元通りに組み立てます。
ただ、上ケースの使用されていないスペーサーがファンと干渉するので、これを削りました。
動作確認をして完成です。
結果は問題なく動作しました。
しかしながら、個体の識別IDが異なるので、今まで録りためた番組は見られなくなりました。
同じ製品なのにと釈然としない思いはありますが、仕方のないことです。
ただ、使い慣れた製品ですので、今まで通りストレスなく使えるのがいいです。
肝心の放熱対策については、効果を確かめる術はありませんが、気分的に安心感は増しました。
ファンの動作音も耳を近づけないと聞こえないほど静かで、やって良かったと思いました。
■ デジタルテレビチューナー(TT-4K100) - 目次 -
- ▶放熱対策
- ACアダプタ交換