これを前にして悩んでいました。
前回、放熱対策をしたテレビチューナーですが、テレビの寿命を考えると、あと5年は動いてもらわないと困ります。
そう考えると、既に6年以上経過したこの製品の電源が気になり始めました。
なぜなら、これまでの経験から、電源アダプタは突出して故障しやすいのです。
そういう訳で、結構熱くなるこのACアダプタですが、せめて電解コンデンサだけでも交換しておこうかなと思い始めたのです。
ユーザーによる修理はメーカーの保証・修理が受けられなくなる可能性があります。
まずは現状を確認しなければと、Pカッターを手に、壊れてもいい古い方のアダプタを分解してしまいました。
良い子は真似をしてはいけません。
400Vの高圧部品です。こういう部品は結構高額です。
名前から推測すると、中華圏の弱小メーカーなのでしょう。
寿命を延ばすには、これらのコンデンサを国内メーカーの長寿命タイプに交換する必要があります。
必ずしも、海外メーカーの品質が悪い訳ではありませんが、かつて、有名メーカーのPC電源が1年足らずで複数のコンデンサの液漏れを経験し、私の中では信頼性の点で避けたい思いがあるのです。
この密な実装でのコンデンサの交換を考えてみた時、価格的なメリットが少ない割に作業が困難なのです。
そもそも、熱が籠るこの密閉構造は、部品の寿命には良くありません。
そこで、今回は電源自体を買い直すことにしました。
これを満たす電源を探します。
市販されている国産メーカーのスイッチング電源ならば、信頼性も高く、容易に手に入ります。
組込み用の電源なので、本来ならケースに収めるものですが、既にアルミケースに入っているので、このまま使用します。その方が放熱対策も考えなくて済みます。
テレビチューナーに繋いで、電源の交換は完了です。
これで、しばらくは安心して使うことができます。
この製品を含め、次回テレビを買い替える頃には、テレビの仕組みも変わっているかもしれません。
電波が必用でなくなり、チューナーの役目も終わっているのかもしれませんね。
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