修理をするのが趣味の私は、壊れていないものを買い替えるとき、残念な気持ちになります。
まだまだ使えるから、そう思って古い機器を持ち続ける、捨てられないタイプの一人です。
先日、妻の段ボールPCをアップグレードしましたが、今度は私のデスクトップPCをアップグレードすることにしました。
10年使い続けたこのPCも、例にもれずWindows11対象外です。
CPUはDevil's Canyon(Core_i7-4790K)、第4世代です。現在でも私にとっては十分使えるものでしたが、Windows10の継続ライセンスを購入してまで、使い続ける気にはなりませんでした。
さて、どのようにアップグレードするのか。
やはり、使えるものはそのまま使い、なるべくコストを抑えることにします。
マザーボード、CPU.メモリは当然買い替えです。
電源は、17年使い続けたSS-700HMは現在までトラブルがなかったので、電解コンデンサを交換して再利用します。
ケース(Antec SOLO BLACK)はケースファン(Nidec Gentle Typhoon)を含め健在、ストレージは、まだ寿命半ばなので、そのまま使います。
今回の購入部品は次の通り
- CPU:AMD Ryzen 7 9700X
今回は久々にAMDにしました。
athlon64x2 3000+以来です。
主目的はゲームではないので、流行りの3Dキャッシュではないタイプとしました。 - マザーボード:MAG B650 TOMAHAWK WIFI
ASUS TUF GAMING B650M-E WIFIと悩みましたが、光デジタル出力が欲しかったので、こちらを選びました。 - CPUクーラー:NH-U12A chromax.black
現在のCPUクーラー、サイズ TRue Black 120 PLUSは性能的に特に問題はないのですが、縁が錆び始めているので、AM5のリテンションキットを買ってまで使い続けることは止めました。
今回は水冷を使うほどゴリゴリ動かすことを考えていませんので、従来通りサイドフローの空冷としました。 - メモリ:CP2K16G64C38U5B [DDR5 PC5-51200 16GB x 2]
現在の16GBでも不満はなかったのですが、倍の32GBにしました。
結局、ハイエンドでもなく、ハイコスパでもない、特徴のないものになってしまいましたが、バランス的にはこれでいいような気がします。
まずは電源のコンデンサ交換です。
トラブルなく動いてくれました。
もう少し頑張ってもらいます。
電解コンデンサはどれもニチコン製です。
液漏れや膨らみはありません。
できるだけ積層セラミック、または固体電解コンデンサにします。
できなくても、元の電解コンデンサより寿命の長いものにします。
どれも日本メーカー製を選びました。
アイドル時点では回転せず、やむなく元に戻しました。

そのうち、電圧-PWMパルス変換器でも製作しようかなと思ったりします。
16年を経過して、アルミ製の冷却フィンの端はクロムメッキが剥げ、白く錆びています。
全体的に黒で統一されて精悍な印象となりました。
内部を見せるケースではないので、必要以上に裏配線はせず、特に苦労なく完成しました。
カードスロットとM.2スロットはガラガラで、ちょっと寂しい感じです。
次回ストレージを交換する時はM.2にしようかと思います。
最後にOSをWindows11にアップグレードして、完了です。
しかし、このパソコンのOSはデベロッパーサービスに含まれるもので、無償アップグレードの対象外であるようで、新規にパッケージ版を購入することになりました。
ライセンスキーを入力して、無事、すべてのアップグレードは完了です。
使用感ですが、そもそも10年前の機器との比較ですので、当然、速くなったと実感できます。
しかし、以前、機器を更新した時のような感動はありません。
ここで、はたと気づきました。
このシステムのパフォーマンス上のボトルネックは、私の頭なのです。
さすがに、これはアップグレードできませんね。
さて、古い部品はまだ使えるので、廃棄するのに後ろ髪を引かれる思いなのですが、仕方ないですね。
お陰で、今回、組立を楽しめた、と思うことにしました。