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投稿 火 3/ 8 09:26:46 2011 | ほたるメモとは | hotall

私は字が下手です。控え目ではなく本当に下手なのです。ですから、手書きの文章をあまり人に見られたくはありません。

私が社会人になったころ、パソコンが普及しはじめ、それに伴いワープロソフトも浸透していきました。これは自分の字に劣等感を持っている私にはまさしく福音でした。
習字の練習をすることなく、美しい活字が手に入るこの技術は、字に対する劣等感を忘れさせてくれました。

活字が溢れているこの現代は、インターネットの匿名性と共に、顔の見えないコミュニケーションの時代と言えます。
ネットのむこうの書き手の気持ちを読み取ることは難しいことです。誹謗中傷の書き込みを目にするたびに、バラ色のはずのインターネット社会が空虚に思えたり、この社会での行き辛さを感じたりします。

このところ、匿名から実名、顔写真入りのコミュニケーションがはやり始めたのも、私が感じている物足りなさを、他の人たちも少なからず持っているからなのかも知れません。
こうした流れは当初のネット社会の利便性を捨てる代わりに、この社会で失いつつある何かを埋めてくれる予感がします。
匿名で安全な場所で活動する場所と、実名で親密な活動をする場所を使い分けていくのが、ちょうどいいやり方だと思い始めています。

最近、ほたるメモで作成したメモを知り合いとやり取りしたり、SNSにアップするようになりました。
こうして気付いたことは、親しい中では自分の字の下手さも、一度見せてしまえばあまり気にならないことと、相手から手書きのメモをもらうと、結構うれしいことです。

前の書込み「画像のコピー/貼り付け」で他のアプリケーションから画像を受け取り、メモに貼り付けることができることをお話しましたが、製品版では逆にほたるメモから他のアプリケーションにメモを送ることができます。
たとえは、メールソフトに送って添付データとしたり、ウェブアルバムソフトに送って作成したメモをWEB経由で仲間と共有したりできます。
送るデータは画像データでPNG形式またはJPEG形式となります。どちらにするかは設定画面で指定します。

私はメモに写真を貼り付け、メッセージを手書きで追記してFacebookに上げたりしています。
貼り付ける段階で画像は縮小されるので、ファイルサイズを気にする必要はありません。

このようにコミュニケーションの媒体として手書きメモを利用するのも、いいのではないでしょうか。

画像のコピー/貼り付け

投稿 月 3/ 7 09:19:48 2011 | ほたるメモとは | hotall

デジタルの時代になって、恩恵を受けていると感じることのひとつはコピーができるということでしょうか。今やデジタル機器を使うとき、当たり前のように色々なものをコピーしています。

メモにおいては、過去に自分が作成した絵や図を再利用したり、同じ絵や図を繰り返し使いたいことがあります。
ほたるメモの直接編集モードでは、画像のコピー・貼り付けができるようにしました。
表示されているメモの任意の場所の任意の範囲を切り出して、任意の場所の任意のサイズで貼り付けることができます。また、90度単位で回転もできます。

コピー、貼り付けは一時的な保管場所(イメージクリップ)を経由して行われます。一度格納したデータは、次に上書きされるまで保存されていますので、時間を置いて貼り付けをしたり、複数のメモに渡って繰り返し貼り付けをしたりできます。

私は簡単なアイコンを作って、作成したメモのタイトル行に貼り付けたりしています。貼り付ける時、サイズを変更できますので、大きくアイコンを作って小さく貼り付けています。

Android OSには「共有」という仕組みがあり、あるアプリケーションから別のアプリケーションにデータを渡すことができます。
ほたるメモにも共有機能があり、他のアプリケーションから画像データを受け取ることができます。
受け取ったデータはイメージクリップに格納されますので、後で、メモに貼り付けることができます。

すでに機器に保存されている画像も選択して貼り付けることができます。これもイメージクリップを経由しますので、次回、同じ画像を貼り付けるときは選択操作なしに、貼り付け操作だけで行えます。
貼り付け先の指定は矩形の対角線をドラッグします。貼り付けられる画像は指定した矩形のサイズで拡大/縮小されます。

貼り付け先の指定は間違う事が多いので、アンドゥの際は貼り付け先の指定からの操作まで戻るようにしました。再度、メニューからの操作は必要ありませんので、気軽に貼り付け先の指定をやり直せます。

編集ツール

投稿 金 3/ 4 11:46:11 2011 | ほたるメモとは | hotall

小学校に入った頃、12色の色鉛筆を買ってもらってうれしかった思い出があります。色が使えることは、飛躍的に表現力が増します。

紙のメモを使っている人は、書き込んだ内容が後で自分が見て分かりやすくするために、自分流の自由なスタイルで表現していると思います。その一つが色分けすることではないでしょうか。
紙のメモでは、3色ボールペンを持ち歩く人はいても、多色の色鉛筆を持ち歩く人はあまりいないと思います。
デジタルの良さは、これらの描画ツールをかさばらずに持ち歩けることです。
ほたるメモではペンの色や太さを変えることができるようにしました。

マーカーにより強調ができるようにもしました。
マーカーは水平線しか描けませんが、線がふらつかずにマークできます。

よく使うペンやマーカーを簡単に選択する方法として、メニューボタンの長押しで最近使ったペンやマーカー、消しゴムを表示/選択するようにしました。
表示されている項目にピンを立てることで、リストの上部に固定することができ、ユーザー独自のツールボックスとして使用することもできます。

他のアプリで撮った写真や作成した絵などを貼り付けることができるようにしました。
画像の張り付けはイメージクリップという格納場所を介して行います。
貼り付け方法には、画像を扱うアプリから目的の画像を共有操作で送ってもらう方法と、ギャラリから選択する方法を用意しました。

指での細かな操作は間違いやすいので、アンドゥの機能は重要です。
ほたるメモではアンドゥは複数回実行できます。ただし、メモリに制限がありますので、これを超える場合は古い履歴から上書きされ、その以前の状態には戻れなくなりますので注意が必要です。
アンドゥはメニューによる操作以外に、機器を傾ける操作(手前に傾け、再び戻す操作)で行えます。これは画面にタッチする必要が無いので、個人的には気に入っています。ご存じない方には、ぜひ試していただきたいです。

ズーム

投稿 火 3/ 1 12:40:49 2011 | ほたるメモとは | hotall

最近、最も年を感じるのは小さな文字が読みづらくなったことです。
ほたるメモは、わたしのように老眼が入った人でも読みやすいように、1行の幅を約0.64cmとしました。このサイズはB罫のノートサイズより少し大きいサイズです。

最近の機器は高解像度のディスプレイとなっています。同じ画像でも高解像度では緻密に(小さく)表示されます。
メモの内容表示は解像度によらずほぼ同じサイズになるようにしています。しかし、折角多くの情報を表示できる高解像度の機器ですから、その解像度で表示をしたくなるのは自然な流れです。

そこで、設定画面で切り替えられるようにしました。
高解像度表示では1行の幅が約0.42cmになります。このサイズはC罫の手帳サイズより少し小さいサイズです。若い方は、こちらのほうが良いかもしれません。

アンドロイドがマルチタッチ対応となりました。
マルチタッチ対応というと、まず思いつくのはピンチ操作です。
今日、スマートフォンが注目されていますが、その象徴的な操作イメージがピンチ操作ではないでしょうか。

2本指でまじないの様に操作する様は、いかにも先進的なスタイルです。
ほたるメモも遅ればせながらピンチ操作を導入しました。
内容表示画面で2本の指で摘んだり、広げたりすることでズームが行えます。

デフォルトのサイズに戻すには、2本指でダブルタップします。
よくあるのは1本指でのダブルタップですが、すでに1本指でのタップ操作にスクロール操作を割り当てていましたので、このようにしました。ピンチ操作と同じ指使いなので、覚えやすいのではないかと勝手に思っています。

直接編集画面ではタッチ操作自体が編集操作なので、ピンチ操作は対応できませんが、一度、拡大編集モードに戻ってズームを行ってから直接編集モードに入り直せば、好きなサイズで編集できます。

実装して、実際に使ってみてわかることは、この機能を利用するシチュエーションが写真を貼り付けた時に拡大してみるときや、小さい絵を描く時であることです。特に後者は、絵の精度が上がります。
確かに便利なので、一度慣れると、自然と使ってしまいます。

2つの編集モード

投稿 月 2/28 11:29:29 2011 | ほたるメモとは | hotall

私の指は太くて短いので、細かな作業には向きません。こんな指をペン代わりにするには、携帯の画面は狭すぎます。
したがって書く時は大きく、表示は小さくする仕組みが必要です。

編集領域の拡大に伴い、2つの問題が生じます。
まず、編集範囲がメモ上を移動できる仕組みが必要になるということです。パソコンでよく使われるスクロールバーは指で操作するのは困難です。かといってドラッグによる方法は、既に編集操作がドラッグを中心としたものであるため使えません。

次に、拡大すると全体のイメージがつかめず、また、どの場所を書いているのかわからないということです。
こうした問題を解決する方法として、表示エリアと編集エリアの2画面構成とし、表示エリアで編集箇所の指定と編集結果の確認を行い、編集エリアで描画入力するようにしました。

我々は文章を左から右に書いていきますので、常に記入の度に編集領域を右にスクロールします。そこで、手書き入力後、一定時間が経過すると自動的に右に移動するようにしました。自動スクロールのタイミングは人によって好みが異なりますので設定画面で変更できるようにしています。慣れてくると、標準より早くスクロールしたくなるかもしれません。そんな時、スクロールタイミングを変更してみてください。

自動スクロールではなく、編集エリアを手動で移動する方法として、直接、任意の場所を長押しして指定する方法と、表示エリアの右側または左側を短押ししてその方向にスクロールする方法を用意しました。
また、表示エリアの中央を短押しすることで、次の行に移ることもできるようにしました。改行方法も使い方により異なりますので、設定画面で指定できるようにしています。

罫線があるからといって、紙のメモでは罫線を超えて書き込むこともあります。
そこで、「拡大編集」モードとは別に、画面全体に書き込める「直接編集」モードを用意しました。これにより、行にまたがる大きな絵も描けるようになりました。
ほたるメモはこの二つの編集モードを駆使してメモを書き上げていきます。行単位の文字は「拡大編集」モードで、挿絵や図のような行を超える描画は「直接編集」モードでといった具合です。

指による手書き入力は、ペンで入力するともキーボードで入力するとも異なる操作となります。まだまだ、発展途上の方式ですので、これからも継続的に改善をしていきたいと思います。
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