編集待ち時間のカスタマイズ

投稿 火 6/14 23:48:21 2011 | ほたるメモの裏技 | hotall

androidの機器では、操作中に動作が止まることがあります。
これはガベージコレクションと呼ばれるAndroid VMの特性です。
手書き入力中に処理が停止してしまうと入力ミスにつながり、ストレスになってしまいます。

ほたるメモのver1.3.2の追加機能として、起動後、即、新しいメモを編集するショートカットを用意しました。
この開発で頭を悩ませたのが、起動後しばらくするとガベージコレクションが動き始め、手書き入力や自動スクロールのパフォーマンスが低下してしまうことでした。

ガベージコレクションを強制的に実行したり抑制することできません。また、いつ行われるかすら知ることができません。
したがって、編集モードで起動後、ガベージコレクションが終るまで待つようにしました。アイコンがくるくる回る準備中のダイアログの処理です。

実装に当たり、ガベージコレクションはいつ行われるかわかりませんし、また、その現象が顕著に現れないことがあるため、最大待ち時間を設けて必要以上に待たされる事を防いでいます。

この値は、現在私が保有している機器で調べて設定していますが、機器の性能やOSのバージョンによっては、この時間を調整した方が良いかもしれません。あるいは、ガベージコレクションを待つより、すぐに入力を開始したいと思われるかもしれません。
そんな時、下記の方法で値を変更してみてください。

変更方法は「ペン色のカスタマイズ」と同様にSDカード上の設定ファイルを変更します。
設定ファイルに次のentryタグを追加します。

<entry key="GC_WAIT_COUNT">20</entry>
<entry key="GC_WAIT_COUNT_9">10</entry>

GC_WAIT_COUNTはAndroidのバージョンが2.2以下の場合の設定値で、GC_WAIT_COUNT_9は2.3以上の場合の設定値です。
設定値は0からの整数値で大きな値ほど待ち時間が長くなります。デフォルトはバージョン2.2以下が20で2.3以上が10です。

android2.3でコンカレントガベージコレクションが導入され、マルチコアの機器が出始めていますので、このような待ち時間が必要なくなるかもしれません。

チェックシート

投稿 月 5/16 11:55:53 2011 | ほたるメモの応用 | hotall

旅行に出かける時、毎回パッキングに悩みます。
少し詰めては、あれも必要これも必要と、なかなか終わりません。初めてではないはずなのに、毎回苦労させられます。
そのような経験から、私は目的別のチェックリストを作ってパッキングしています。

このチェックリストは繰り返し使うものなので、紙のメモだと、チェックの印を付けたり一時的な項目を追記することはできません。
ほたるメモはシートをコピーすることができるので、雛形のチェックリストをコピーして作業用のチェックリストを作れば、元のチェックリストを壊すことなく、自由に追記できます。

私はチェックリストの雛形を雛形用のフォルダに作っておき、それをToDoリストのフォルダにコピーして使っています。
このコピーに書かれている項目を消しこみながらパッキングをしていきます。
消しこむ方法は項目の先頭にレ点をつけたり、取り消し線を上書きしたり、馴染みの方法で行えば良いと思います。
チェックしながら新たに気づいたことも自由に追記できます。
複雑な作業のチェックリストには絵や写真を入れれば、更に分かりやすくなります。

私が学生だった頃、観光バスの添乗員のバイトをしたことがあります。
その時のバスの運転手さんの言葉が今でも忘れられません。

運転手さんは、計画を立てた時点で、その仕事の半分は終ったようなものだと仰っていました。
その時は、その言葉の意味をあまり理解していませんでしたが、後日、何か初めての仕事をする場合、段取りなどのチェックリストを作成することで、ストレスを軽減しながら作業を進められることに気づきました。

作業で一番大変なのは、段取りを決めることで、後はひたすらそれを実行すればいいのです。
ですから、一度チェックリストを作成すれば、その後、同じ作業をする場合、あの運転手さんの言葉を借りれば、作業の半分が終った時点から始められるということです。

日々、多くのことをこなさなくてはなりません。体調が優れず、仕事が手に付かない日もあります。そんな時、最も精神力が必要な段取り作業が軽減できるチェックリストの存在は助かります。
こういうチェックリストの蓄積が個人の財産になり、作業の負担を軽減するだけでなく、作業の質を高め、更には自信につながるような気がします。

手書きパッドサイズのカスタマイズ

投稿 水 4/27 12:45:27 2011 | ほたるメモの裏技 | hotall

手書きパッドのサイズについて、もっと広くしてほしいとのご要望を頂きます。
これに応えるべく、バージョン1.3.3で、少し広いサイズに変更できるようにしました。
もっと広い選択肢を用意しようとも考えましたが、手書きパッドを広くすると表示エリアが狭くなり、特に横向きでの使用では、スクロールやピンチ操作が困難になるため諦めました。

とは言っても、縦向きでしか使用しない場合や、タブレット型など広い画面の機器で使用する場合は、手書きパッドのサイズをもう少し広くしても不都合は無いと思います。
そこで、これは暫定的ではありますが、「ペン色のカスタマイズ」と同様の方法で、サイズを設定できるようにしています。
設定ファイルの次のentryタグで指定します。このタグが無い場合は追加してください。

<entry key="FingerPadZoomNo">1</entry>

設定値は0から4の整数値で、デフォルトは1です。大きい値ほど広くなります。
設定画面では狭い(0)、普通(1)、広い(2)となっていますので、3または4にすることでより広く設定することができます。
広くなるほど、表示に時間がかかりますので、描画スピードが若干落ちてしまいます。
ただ、最近の機器は処理速度が上がっていますので、気にならないかもしれません。

ToDoリスト

投稿 水 4/20 20:39:39 2011 | ほたるメモの応用 | hotall

朝起きると、その日にやらなければならないことが、山のようにあるように感じます。
仕事上のこと、友人との約束事、自分の趣味に関すること、更には、将来の為に何かやらなければと感じる判然としないこと。そんな、止め処もない考えで押しつぶされそうになります。
そして一日が終わると、思っていることの半分もできず、挫折感に苛まれます。

メモをする目的のひとつは、将来すべきことを書きとめておくことではないでしょうか。
メモ帳をはじめ、付箋や、中には手のひらに書いたりします。

書くことで、書いたことを、一旦、頭の中から追い出すことができ、すこし楽になれます。また、その日やったことを消しこむことで、多少なりとも達成感を味わうことができます。そして、何よりも、やるべきことを忘れて後悔することを減らせます。

ToDoリストには、そのステータスを管理できる機能が必要です。その項目がやり終えたかどうかがわかるようにすることです。

ほたるメモではメモを別フォルダに移動できますので、ToDoリストのステータスをフォルダで管理できます。
「未着手」のフォルダにやるべきことを入れていき、やり終えたら「完了」フォルダに移動します。「保留」や「緊急」など、もっと細かくフォルダを作成しステータスを管理することもできます。
「未着手」のフォルダのショートカットをホーム画面に配置すれば、手間無く実施すべき用件を確認できます。

すでに皆さんは、それぞれの方法でご自身のタスク管理をされていることと思います。
上記のような方法よりもっと効率的な方法で、実践されている方もいらっしゃることと存じますが、もし、適当な方法をお持ちで無い方や、紙で管理されている方は、ほたるメモがお役に立てるかもしれません。

ToDoリストによるタスク管理は、その方法によらず、ステータスを完了にすることがちょっとした楽しみになります。
そして、ときどき完了した項目を読み返し、自分を褒めてあげるのも良いのではないでしょうか。

シートサイズのカスタマイズ

投稿 月 4/11 13:44:32 2011 | ほたるメモの裏技 | hotall

Android端末の良いところは、多くのメーカが出している色んな機種から選べることです。
反面、ソフトを開発する側としては、さまざまな機種に対応しなければならないということで、結構厄介なことです。

かつてギャラクシータブが発売された頃、ユーザー様からギャラクシータブに対応したシートサイズのご要望をいただき、対応した経緯があります。
また、最近、更に高解像度のタブレット型機器が発表され、先日リリースしたVer1.3.2でシートサイズを増やしました。

その時、これから続々とディスプレイサイズの異なるデバイスが出てくるのではないかと、危機感を覚え、すぐに変更してテストできる仕組みを組み込みました。
これはあくまでも開発用の作りこみなので、今後のサポートはできませんが、実はシートサイズ一覧の選択肢を外部のファイルで変更できます。

変更方法は「ペン色のカスタマイズ」と同様にSDカード上の設定ファイルを変更します。
設定ファイルに次のentryタグを追加します。

<entry key="SHEET_SIZE_LIST">
320x40,320x480,480x800,600x800,600x1024,768x1024,480x320,800x480,800x600,1024x600,1024x768
</entry>

(この表記では見やすくするため改行を入れていますが、改行や空白は入れないでください)

タグの内容はサイズの選択肢をカンマで区切ったものです。
各サイズの選択肢は幅と高さをxで連結したもにです。
上記の設定例はVer1.2.1時点のデフォルトの内容ですので、目的に応じて追加、削除または変更してください。
幅と高さにはそのサイズ(幅x高さ)が機器のOSのバージョン及びアプリケーションに割り当てられたメモリ容量に応じた制限があり、これを超える設定は無視されます。
例えば、android1.6では768x1024が上限となります。

変更後、ソフトに反映するには、ソフトの再起動が必要です。
尚、info.xmlファイルを変更する前に、念のためバックアップを取ってください。
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